「後継者」から見た「成功する」事業承継

~それは、後継者による夢と愛にあふれたクーデター
ー 悩める後継者候補に捧げるー 

勿論、それは無血クーデターである。
表面的には「禅定」の形式をとることが多い。
しかし、そうでなくても構わない。
先代(前社長)が社内、役員にとどまっていても、とどまらなくても構わない。

彼らが欲しいのはカネでも地位(肩書)でも名誉でもない。
企業を動かす完全に自由な決定権を勝ち得ること、その一点だけだ。
それが欲しくて彼らは名乗りを上げたのだ。
つまり、彼らにはやりたいことがあるのだ。見えているのだ。
要は、面白くてならないのだ。
決して「親の喜ぶ顔が見たいから」とか、「家業だから…」と言う義務感などからではない。
そのような事業承継の末路は見えている。

彼らは心の底から事業をやりたいのだ。
自分の夢や理想を企業を通して実現したいのだ。
だからこそ、多少の困難に遭遇してもへこたれず、乗り越えることが出来る。
時に、経験不足からの危さや暴走もあるかも知れない。
しかし、そんなことは、たいした問題ではない。
彼らは自分の為に退いてくれた先代に感謝を捧げつつ、自分の夢にむかって突き進むのだ。

やる気が一番。それこそ企業経営の原動力だ。
かつての創業者がそうであったように。

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